
富士山と私の、少し奇妙な関係

月別ガイド:12ヶ月の富士山
**1月・2月** 冬。空気が澄んでいる。これが最大の強みで、遠くから富士山の雪化粧を眺めるには、実はこの季節が一番鮮明に見えることが多い。山頂付近は完全な積雪で登山は不可(正確には一般の登山ルートは閉鎖中)。富士五湖周辺の宿泊費は繁忙期の半額以下になることもあり、河口湖なら素泊まり4,000円台のゲストハウスも見つかる。ただ、平日の湖畔は人が少なすぎて、なんとなく寂しい。 **3月・4月** 春。河口湖の桜(4月上旬が見頃のことが多い)と残雪の富士山の組み合わせは、写真映えという意味では最強かもしれない。4月になると観光客が急に増え始める。新幹線+バスのパッケージツアーが動き出す時期でもある。富士急ハイランド周辺は週末になると渋滞が始まる。 **5月・6月** 5月は個人的に推したい時期。新緑と雪の対比が美しく、気温も登山口付近まで行くのにちょうどいい。山小屋が本格的に開く前なので(登山シーズンは7月から)、五合目までのバスは動いているが山頂への道は閉まっている。6月は梅雨。富士山はだいたい雲の中にいる。正直、6月に行くのは賭けに近い。見えるかどうか、本当に運次第だと思う。 **7月・8月** 登山シーズン、開幕。 7月1日(吉田ルート)前後から山小屋が開き、登山道が解放される。この時期の山頂は夜明け前に出発するパターンが多く、深夜2時や3時に五合目を出発する登山者の列がライトを灯しながら続く光景は、一種異様な美しさがある(と聞いている、私はまだ山頂に立ったことがない)。 でも8月のお盆前後は本当に混む。御来光を見るための山小屋予約は半年以上前から埋まる。五合目の売店では缶コーヒーが400円前後になることもある(平地の自販機の倍くらい)。吉田ルートの山小屋一泊は素泊まりで9,000〜14,000円程度が相場らしい(要最新確認)。 **9月・10月** 9月上旬まで登山シーズンが続く(ルートによって閉山日が異なる)。混雑は8月よりやや落ち着く。10月になると冠雪が始まり、登山は終了。紅葉と雪の富士山という眺めが楽しめる時期に移行する。富士五湖畔の樹々が色づき始める10月中旬以降は、個人的に一番「また行きたい」と思う時期だ。宿泊費も少し落ち着く。 **11月・12月** 空気が澄み始め、遠望が利く。富士山は12月になると本格的な冬山の顔になる。この時期に富士山を「見に行く」のは悪くない。静かで、人が少なく、湖面に映る富士山がよく見える(風のない朝に限るけれど)。寒さは覚悟が必要で、河口湖付近でも朝晩は氷点下になることがある。ハイシーズンと閑散期、どちらを選ぶか

予算の話を正直に
東京起点で考えると(京都からだと新幹線で東京まで出る必要があるので私の場合は少し特殊だが)、最低限の日帰りプランで7,000〜10,000円程度は見ておく必要がある。交通費だけで。 宿泊ありの場合、閑散期の平日なら二食付き15,000〜20,000円台のプランが見つかることもある。ハイシーズンの週末は、同じグレードの宿が25,000〜35,000円になることも珍しくない。 登山する場合は別途、山小屋代(前述の通り9,000円〜)と、2024年から吉田ルートで導入が本格化した通行料・保全協力金(2,000円、ただし制度は変わる可能性があるので必ず最新情報を確認してほしい)が加わる。 そういえば、富士山の五合目には意外と和菓子系のお土産が充実していた記憶がある。富士山型の最中や、溶岩をイメージした黒糖の干菓子(確かそういう名前だった)。京都の和菓子師の目線で見ても、なかなか面白い造形だと思った。で、私はいつを勧めるか



